配属ガチャで希望通りの部署に行く方法は?外れた時に取るべき行動
新卒入社するときに気になる1つに、配属先の部署があります。
希望する部署に配属されればやる気がアップしますが、想定外の部署に配属されるとショックを受け、転職するケースも。
今回は希望部署に配属されるために事前にするべき対策と、配属ガチャに外れた時に取る行動についてご紹介します。
配属ガチャとは?
配属ガチャとは、新入社員が希望する勤務地や職種に配属されるかわからないことをいい、「ゲームのガチャ」に例えた言葉です。
配属は人事で決められることが多く、適正・本人の希望・欠員補充や増員などから総合的に判断されます。
基本的に求人に書かれている通りの配属になりますが、本人の適正によっては希望とは全く違う部署に配属される可能性もあるのです。
しかも新卒で初めて配属された部署によって、今後のキャリアに大きく影響されます。
一度配属されたらすぐの配属先変更は難しく、長ければ10年以上同じ配属で働くことがあるほどです。
また同じ会社でも、部署や転勤先によって雰囲気や仕事内容が大きく異なります。
そのため、配属ガチャの結果によってモチベーションが変わってしまい、中には早期離職につながるリスクも。
新卒の配属ガチャは外れる可能性が高い
しかし、新卒の配属ガチャは、残念ながら外れる可能性が高いです。
その理由は、以下の2つです。
・部署ごとに適正人数が決まっているから
・人事がその人に合った適正を判断して決定しているから
新卒の場合、求人募集の段階で部署ごとに適正人数が決まっています。
そのため、希望している部署が人員オーバーの場合は違う部署に配属されてしまうのです。
また人事は人を見極めるプロなので、本人の希望よりも能力や適性を判断して決定していることも。
具体的には、選考の途中で行われる適性検査や面接、グループディスカッションによって適正を判断しています。
最初は合わない配属先でも、長い目で見ると自分に合っている配属先になるケースもあるので、前向きに配属先の仕事をやってみるのも良いでしょう。
希望通りの配属先に行く方法
希望通りの配属先になるのが難しいとお伝えしましたが、必ず希望を外れるかというとそうではありません。
できれば希望通りの部署に配属されることが一番ですよね。
配属ガチャに成功するためには、面接や内定後の面談時に意識して行動することで、成功率が高くなります。
苦手なことや許容範囲を伝える
面接時に自己PRで「得意なこと」を伝えるケースは多いですが、苦手なことや許容範囲も伝えておくと良いでしょう。
あくまで、「この仕事はやりたくない/嫌です」といった拒否ではなく、「なぜ苦手なのか、それに対する理由」も含めて伝えられるとベストです。
たとえば、以下のようなことです。
・「アルバイト先でチームでの仕事をしていたので、一人で黙々作業するよりコミュニケーションを取りながら仕事をしたい」
・「残業が多くてもOKだが、短期集中型なのでメリハリのある働き方がしたい」
もちろん、好き嫌いだけで仕事を選ぶことはできません。
ですが、どうしても苦手なことがある場合は人事で悩んだ時に配属先の参考にしてくれるケースがあります。
将来のキャリアプランを伝える
新卒の配属先は今後のキャリアに大きな影響があります。
そのため、今後のキャリアプランについて人事に話しておくと配属先を考慮してくれるかもしれません。
たとえば、以下のような内容です。
・海外で働きたい
・新規部署で働いてみたい
・〇歳までに若手の育成ができる立場になりたい
できるだけ具体的に話せると、より意欲が伝わり配属先決定に有利に働きやすくなります。
今だけではなく、5年10年という長い目で見た時にどうなっていたいかを伝えておくと良いでしょう。
配属ガチャで外れたときにするべき行動3選
しかし、希望する部署に入るために行動しても、配属ガチャに外れるケースはあります。
そうなった時、まずは人事や上司に配属の理由を聞きましょう。
「希望の部署に入る前に、現在の部署で経験を積んでいる」などのキャリアプランがある場合も。
説明された内容が納得できる場合は、まずは配属先で仕事をしてみると良いでしょう。
経験がない新卒入社の場合、何が向いているかは働いてみないとわからないことも多いです。
そのうえで、配属に失敗したときに取るべき行動を3つご紹介します。
① 会社内でやりたいことがある場合:スキルアップや実績を残す
社内で理想とする部署がある場合は、スキルアップすることが最も効率的です。
たとえば、経理で働きたい場合は「簿記の資格を取得する」などがわかりやすい例ですね。
資格の取得や、異動先に関係あるセミナーへの参加など目にわかる結果や行動があれば、希望が通る可能性が高まるでしょう。
また、自分の希望を通すために社内で実績を残しておくことも重要です。
直接関係ない仕事でも、実績を残して優秀な人材として上司や会社に認識されれば、異動後も活躍できると判断されます。
そうすると、結果的に自分の希望通りの部署に行ける可能性が上がるのです。
② 人間関係で悩んでいる場合:異動できないか交渉する
離職理由の半数以上が、「職場の人間関係」と言われています。
1日のほとんどを職場で過ごすので、職場の人間関係は非常に重要で、仕事の成果にも影響されるほどです。
しかし、人間関係は入社後でないとわからず、ガチャ要素が大きい1つになります。
現在の部署でストレスがかかるようなら、無理せず上司や人事に異動したいと相談してみましょう。
会社にとっても異動は退職よりダメージが少ないので、希望が叶う場合も多いです。
退職する前に、一度相談してみてください。
また希望部署にいる同期や、先輩とコミュニケーションを取ることもおすすめです。
異動先の部署がどのような人間関係なのかを把握することはもちろん、その部署で働くことによるメリットを伝えることでスムーズに異動できることも。
③ 会社内でやりたいことがない場合:転職する
新卒入社した場合、入社後すぐの転職は冷静に考えるほうがベストです。
早期退職すると採用時にマイナス評価を受けることもあり、できるだけ慎重に考え、1年できれば3年くらいは今の会社で働くとその後のキャリアに影響にしにくいでしょう。
ですが、どうしても社内でやりたいこともない場合はすぐに転職を視野に入れることも検討しても良いでしょう。
第二新卒での転職活動は、未経験の職種でも転職できる可能性があります。
今の会社でやりたいことが見つからない場合や、すぐに異動もできない場合は転職をして新しいキャリアを考えることも選択肢に入れておきましょう。
まとめ
配属ガチャは、新卒の人にとって今後のキャリアプランにも大きく影響するほど大きな意味を持ちます。
配属ガチャの結果によっては、新卒のモチベーション低下により早期離職につながることも。
しかし、配属は会社側の意図が必ず存在します。
会社内であらかじめ決まったキャリアパスがある場合は、将来的に希望の部署に行ける可能性もあります。
そのため、配属ガチャに失敗したと思ってもすぐに退職しないほうがベストです。
まずは、与えられた仕事をやってみて、それでも希望部署にいきたいのであれば、与えられている仕事をやりながら、部署異動について周りの人が納得できるアプローチを取ってみてはいかがでしょうか。
それでも難しい場合は転職することも視野に入れましょう。
あくまでも転職は最終手段にしておき、冷静に判断し行動しましょう。